ハミング通信

地球環境・農業の未来

水俣とモンサント繰り返されてきた「大きな過ち」

ジョニー・デップ主演の映画「MINAMATA」を観たことがあるでしょうか。1970年代に日本の熊本県で起きていた公害問題の記録を、戦争写真家のユージン・スミスが撮影し、世界に真実を訴えた実話です。

「日本人でも、よく分からないミナマタの痛みをカメラマンのユージン・スミスが教えてくれる」という言葉そのままの映画で、生命の源である「水」「食べ物」がいかに大切なものであるかを教えてくれています。水俣病は、現在でも、被害に苦しむ何万人という人たちの救済にまでは至っていません。一度こうした過ちが起きてしまうと、たとえ国が支援に乗り出したとしても 、償い切れない大規模な被害に繋がってしまうのです。

現代では、このミナマタで問題が起きていた頃と比べて、複雑で高度な社会となり、分業体制が一般化しました。こうなると、自分がどのような社会システムに組み込まれているかは分かりにくいし、悪事をなしているという自覚のないまま、いつの間にか大きな問題に手を染めている可能性すらある。本当に悪い人なんてそうそういるわけじゃない。でも、一度歯車が狂い始めると、視野が狭くなり、本質を見失ってしまうことがある。

アメリカでは2021年、モンサントの除草剤「ラウンドアップ」の健康被害訴訟が1兆円という巨大な金額で和解となりました。組織が肥大化すると、物事が複雑化して、本質が分かりにくくなることがある。この事件はそのことを教えてくれました。

「同じ過ちは二度と繰り返さない」。そういう熱い情熱をもって、有機農業や自然農を始めた農家さんも沢山います。

人と自然を食でつなぎ、伝える。

読んで、感じて。
次は、食べてみてください。
言葉でわかることには、限界があります。
体で感じることから、始まります。