ハミング通信

時代観・コラム

Z世代の消費観と、流行で変わる、食の「ものさし」

TV局で働いている友達に「最近どう?」って話をしてみたら、彼は部長で、上司と若手の間で生きづらさを感じていると言います。先日、若手社員とフランクな話をする機会があって「お金の使い途」を聞いてみたそうです。

タバコ吸わない、お酒飲まない、飲み会もない。車はいらない、必要な時だけカーシェアリングでいい。ハイブランドの服は買わない、ユニクロをうまく活用。時計はスマホがあれば不要。 NetflixやKindleなどのサブスクで映画も本も楽しめて、昔のオジサン世代がお金がかかるからと我慢していたことを、毎日好き放題やっても、わずか数万円で足りてしまう。

その部長がイベント準備の締め切りが近づいて残業を依頼したところ、翌日「新入社員●●の母ですが、昨日息子が残業をさせられたそうなのですが状況をお聞かせいただけませんか」という電話が入ったそうです。是非は別にして「あぁ本当に時代は変わったんだな」と痛感したと言 っていました。

こういう視点で見ると、食の世界も同じです。昭和の時代なら「食えればいい」で目の前にある商品を買うしかなかった。今では「プロテイン」「低カロリー」「腸活」「アレルギー」など 、生活者が商品以上に気にすることが一気に増えました。

でも、こうした食のトレンドは、メーカーのご都合主義的な側面も強く、本質が抜け落ちているような気がします。「食えればいい」だけの時代は着実に終わろうとしていますが、特保などの新しい「ものさし」が、マーケティング一色に染まっていくのは「大丈夫だろうか」と思わずにはいられません。

人と自然を食でつなぎ、伝える。

読んで、感じて。
次は、食べてみてください。
言葉でわかることには、限界があります。
体で感じることから、始まります。