土・腸・生命科学
土の腸活乾土効果と、畑と腸のコンディションの整え方
お米の収穫が終わって、一般の農家さんが一息ついている頃、自然栽培の米農家だけが田んぼの土を掘り返し、溝を掘って、溜まった水を外に出す作業を行っています。「こんな寒い冬にいったい何をしてるんだろう?」と不思議そうにやってきて、見学していく農家の人たちもいます。

この作業は「乾土効果」といって、土中の空気を嫌う菌(嫌気性の菌)と空気を好む菌(好気性の菌)を入れ替えるためです。人間でいえば腸内フローラを整える「腸活」を、田んぼで実践しているのです。こうすることで来期の稲の健康状態がまったく違ってきます。
自然栽培では不調の畑を改良する時に、穴を掘って土の温度を計測することがあります。山の土だと50センチの深さでも地表と1〜2度くらいしか温度差がないのに、畑の土はわずか10センチの深さでも6〜8度も温度差があったりする。これは微生物の働きによるもので、豊かな生態系を持つ山の土と、多様性のない畑の土の環境の違いです。
土の温度を測るのは、土が生きているかどうかを見るためです。土がイキイキしていると、不作の畑の2倍も3倍も収穫できたりする。それだけ土のコンディションは命を育むパワーがあります。
人間のお腹も同じです。腸をいいコンディションに整えておけば、免疫力・体力・気力、自分本来のパフォーマンスが発揮できる。土と腸、スケールは全然違いますが、原理は驚くほど似ているのです。
