ハミング通信

自然栽培の本質・哲学・定義

味覚の記憶力は五感で最強食べ物と本能の関係

五感といえば、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の5つですが、「五感の記憶力」について考えてみたことはあるでしょうか。

視覚であれば「これ、以前どこかで見たことある気がする」、聴覚であれば「前に一度聞いたような気がする」といった、あいまいな記憶がほとんどです。ところが味覚となると、その記憶力はずば抜けていると言われていて、たとえ何十年も前に食べたものでも「子供の頃と同じ味がする」と正確に覚えていたりします。

お客様から聞いた話で印象的なものがあります。80歳を過ぎたお父様が、一口リンゴを食べるなり「これは昔のリンゴの味だ」と言い出して家族がびっくりした、というものです。また、海の農薬を使わない無酸処理海苔の生産者・島中さんが収穫体験に訪れた幼稚園児に海苔を食べさせたことがあって、それから十数年後、すっかり成人したその子がたまたま実家にあった海苔を食べた瞬間「あっ、これは島中さんの海苔だ」と言って家族を驚かせたそうです。

なぜ味覚だけがこれほど精度の高い記憶力を持つのか。それは、動物が以前食べた「危険な食べ物」を間違ってもう一度食べてしまわないよう、本能的に重要なこととしてプログラムされているからです。カラダにいいものがおいしく感じられるのも、こうしたプログラムの働きによるものです。

味覚の記憶力が優れているのは、食べ物はそれほど大事なものだというメッセージでもあります。

人と自然を食でつなぎ、伝える。

読んで、感じて。
次は、食べてみてください。
言葉でわかることには、限界があります。
体で感じることから、始まります。