ハミング通信

肥料・農薬の問題と悪循環

食のスピードコンテスト4〜6倍速で育てられる現代の食べ物

いま世の中は、すさまじいスピードで変化し続けています。経済の世界では、合理化こそが「 神」です。実は同じことが、食の世界でも進んでいます。いわば「食のスピードコンテスト」が 、日本中で開催されているのです。

ブロイラー養鶏の世界では、50年前と比べてヒナを鶏にさせるスピードが4〜6倍になったといいます。かわいい仔牛も、成長ホルモンであっという間に乳牛にさせることが可能です。漁業だ ってすごい。養殖用のエサが進化して、稚魚があっという間に成魚になる。遺伝子編集というテクノロジーまで出てきて、身が今までの2倍というお魚まで作れるようになりました。

野菜もフルーツも、どんどん栽培期間が短縮されています。肥料やホルモン剤があれば時短になり、コストが削減できる。災害リスクも軽減し、規格も納期も見た目もコントロールできるので、ビジネスの観点からはメリットが大きい。2回転すれば売上は2倍です。

あるテレビ局のスタッフから「一般のお米なら9〜10月に新米が出揃うのに、どうして自然栽培だけ11月とか12月なのか」と質問されたことがあります。「自然の摂理がそうなっているので、おいしいお米には時間が必要なんです」とだけ答えました。

野菜は本来「土の化身」だったはずです。でも現代の野菜は「肥料の化身」になってしまっているのではないか。どんなに時代が変わっても、テクノロジーが進化しても、食だけは絶対に自然の摂理から外れてはいけない。自然栽培はそのことを、食卓に届け続ける方法論だと思っています。

人と自然を食でつなぎ、伝える。

読んで、感じて。
次は、食べてみてください。
言葉でわかることには、限界があります。
体で感じることから、始まります。