自然栽培コラム

国内生産量のわずか0.1%以下!稀少な自然栽培の野菜

ハミングバードの野菜やお米は「自然栽培」という栽培方法で、多くの方がイメージする、無農薬野菜や有機肥料を使って栽培される・オーガニック野菜とは異なる点があります。
究極の自然野菜を作る自然栽培では、有機野菜(有機JAS法)では使用を認められている農薬も含めて、農薬を使用しない栽培法です。また、化学肥料のみならず、有機肥料までも「使う必要が無い」という考え方です。
だから「肥料は使いませんよ」というわけです。
それは、地中で自然のバランスを崩した肥料分や未完熟の堆肥などは、かえって病害虫をよび、農薬を使わなければならない状況を自ら招くことにも繋がっているという考え方だからです。
無農薬野菜を追求した結果、答えは無肥料の野菜になったという点も面白い事実です。
分かりやいイメージでお話すると、植物の根元に豊富な肥料分があれば、作物はその肥料分に「依存」した生涯をおくる事になります。
一方、肥料を使わないということは、根の周辺に必要な栄養分が揃っているとは限りません。そうすると必要な養分を求めて作物の根が、自らの意志で下に根を伸ばしていきます。
肥料分に依存出来ない状況にあるので、「自らの生きる意思」が要ります。肥料分がない状況下で、植物たちは地中の微生物や自然のあらゆるもの達と共生する生き方を選択し、自らが多様性の中の一部になることで、生き残る道を模索するのです。このように自然栽培の作物は「生きる意思」や「生命力」に満ちた、ある意味、有機野菜や無農薬野菜と比べると「野性的」な環境にある作物といえるのかもしれません。
自然栽培の野菜を食べることは、こうした「生命力の高い」ものをいただくということなのです。
実際、奇跡のリンゴで有名な木村秋則さんの畑では、30年以上の間、一切肥料分を与えていないのにもかかわらず、毎年たわわにリンゴが実っています。その木村秋則さんの自然栽培のリンゴをかじると、その瞬間、首筋や背中がゾワっとするような感じがするのですが、言うなれば、頭ではなくて体や細胞で「おいしい」が伝わり、「命をいただく」ということが実感できる食材と言えるのかもしれません。
無農薬、無肥料、無除草剤で微生物の力を最大限に活かす栽培「自然栽培」。
まだまだ生産する農家さんの数が需要に追いつかず、自然栽培作物の生産量は日本全体のわずか0.1%以下と、有機野菜のそれには及ばないというのが現実です。
無農薬野菜・有機野菜ファンの皆さんや、自然農法の野菜が大好きな方々に、このとても稀少で、生命力に満ちた尊い自然栽培の野菜やお米を実感いただき、自然栽培の野菜やお米を応援していただけたら嬉しく思います。

  • 写真は木村秋則さんのリンゴ畑30年以上の無肥料自然栽培。生命力に満ちたリンゴが実っている。

  • 写真は愛媛の生産者メイドイン青空の自然栽培の畑。雑草が豊かな土壌をつくっている。

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