ハミング通信

自然栽培の本質・哲学・定義

木村先生に聞いた「自然栽培の本質」答えを聞いて僕は絶句した

久しぶりに仲間と一緒に、恩師の木村先生(映画「奇跡のリンゴ」のモデルになった木村秋則さん)のところに行ってきました。15年くらい前は、みんなで毎週のように自然栽培の講演や農業指導に各地を廻っていましたが、今では当時のお弟子さん達が代わって各地に出向いています 。

今回の出張で、ずっと聞いてみたかったことがありました。「自然栽培の本質とは何か」という問いです。

肥料・農薬・除草剤を使わなければ、それだけで自然栽培と言っていいのか。間違ってはいないと思うけれど、半分あたっているようで、どこか本質とズレているのではないか。そのモヤモヤを解消してくれる答えをずっと探していたのです。

しばらくいろいろなお話をしてくださった後、いよいよこの質問にも順番が廻ってきました。木村さんの答えはこうでした。

「肥料・農薬・除草剤を使わなければそれでいいんだということじゃなくて、生産者として( 消費者に安心でおいしい作物を提供するために)どうやったら肥料・農薬・除草剤を使わないですむのか、そういう栽培を可能にするための工夫や努力、技術を確立していくのが自然栽培の本質じゃないでしょうか」

しばらく絶句しました。定義というよりは、もっと大きなミッション(使命)をいただいた気がしました。「自然栽培は心の栽培」「自然栽培は技術の栽培」、その両方が一つに繋がっているのだと、しみじみ感じました。

「大事なものは目に見えない」。これは木村さんのいつもの口癖ですが、たとえ目に見えなくても、分かりにくくても、周りに流されず、大事にしなければならないことをしっかりやっていく。そういう姿勢を学んだ気がしました。

人と自然を食でつなぎ、伝える。

読んで、感じて。
次は、食べてみてください。
言葉でわかることには、限界があります。
体で感じることから、始まります。