ハミング通信

地球環境・農業の未来

食と農の未来世界人口・温暖化・食料供給の現実

世界の人口は1950年には26億人でした。2021年は78億人、2040年は90億人になります。世界の飢餓人口は8億人を越えています。一方で、膨大な食品廃棄ロスが発生しています。もし先進国の廃棄ロスをゼロにできれば、飢餓人口の8億人を救える計算になります。日本の廃棄ロスはアジアでワースト1位、その50%は家庭から出るロスです。

国が豊かになると、人々は肉を食べるようになります。世界の食肉消費量は2050年には現在の2倍になる見通しです。牛肉1kgの生産に必要な穀物量は8kgです。世界の4分の1の農地が家畜用の畑になっていて、大量の水も必要になるため、水不足はさらに深刻になっていきます。

環境への影響はどうでしょうか。このまま人類の活発な生産活動が続くと、2100年までに地球の平均気温が4℃上昇すると予想されています。4℃の上昇となると、夏の東京は40度が当たり前になり、夜間も気温が下がらない日が続けば、日本でお米が採れなくなります。台風の被害が増大すれば、「台風の通り道」では農業が続けられないということにもなりかねません。

ただし、このシミュレーションは人類が今までと何も変わらない生活を続けた場合の数値です 。世界は今、大きく変わろうとしています。日本でも農水省が「みどりの食料システム戦略」を発表して、現在農地の0.5%程度しかない有機農業を、2050年までに25%とする宣言を打ち出しました。

簡単ではないチャレンジですが、難局を乗り越えて、日本発のイノベーションを起こしてほしい。そう思っています。

人と自然を食でつなぎ、伝える。

読んで、感じて。
次は、食べてみてください。
言葉でわかることには、限界があります。
体で感じることから、始まります。