肥料・農薬の問題と悪循環
まずい野菜の正体苦み・えぐみは肥料が生む「硝酸態窒素」だった
野菜嫌いの子供が増えています。僕は、野菜がまずいという話を聞いたら、まず「肥料を疑う 」ことから始めたらいいのではないかと思っています。
植物は、地球の起源からずっと飢餓状態を生き抜いてきた生き物です。だから「もしもの時」に備えて、肥料の主成分である窒素を必要以上に体内に取り込んでしまう。すると植物の体内で「硝酸態窒素」という成分が増えて、窒素過多の状態になります。これが、まずい野菜特有の「 苦み」「えぐみ」の原因です。
自然栽培の野菜が「雑味がない」「スッキリしている」と言われるのは、未消化の窒素分が葉に残ったりすることがないからです。
次に、有機肥料の問題についてもお話しします。日本の酪農では、90%が海外からの輸入飼料を使っています。輸入飼料の90%が遺伝子組み換えです。この遺伝子組み換え作物を食べると、植物の強烈な毒で、虫の消化管が破壊され、虫が死んでしまうという仕組みになっています。酪農動物のほとんどがこうした飼料を食べていて、健康が損なわれ、強い抗生物質を投与する悪循環もある。
こうした動物たちの糞が有機肥料となって、土壌に入り込みます。本来は安心の有機肥料だったはずが、不自然なシステムに飲み込まれる形で、心配な肥料に変わってしまったのです。
「無農薬はわかるけど、無肥料って、どういうこと?」とよく聞かれますが、その背景にはこういうことが起きていたのです。作物や畑で起きているさまざまな結果というのは、実は肥料が決めているということでもあります。
